何とかして欲しいんですがというご相談
スポットコンサルティングでちょこちょこあるのですが、「何とかして欲しいんですが」というご相談。
何とかして欲しいにもレベルはあるのですが、概ねこの類のご相談の場合、一般的に「手遅れ」のことが多いですね。
当然、「手遅れ」だと思っても、できる限りのことはしますが・・・。
少しだけ具体的に、とある50代の社長さんのお話を例に。
まず最初は、トラブルを何とかして欲しいとのことでしたので、その対処にあたりました。
ただし、その時のトラブルには対処しても、根本の原因が解消されない限り、トラブルが再発する可能性があります。
そこで、根本の原因を究明するわけですが、原因が概ね把握でき、諸々検討しますと、その事業自体、仮にトラブルを解消しても採算が全く取れないものだと判明したんですね。(^^;)
これには正直びっくりしました。
そもそも、その事業にどれかでの経費が掛かっているかも、お聞きした際にはほぼ分かっておられなかったんです。
そこで、その事業に関する資料や経費を確認してもらって初めてご自身で理解されたというような状況です。
今まで何年も赤字を出し続けるために、汗水たらして、トラブルに対処し、頭を下げ、資金繰りに奔走されていたようです。
ただし、やり方によっては、収益を生み出す方向に持っていける事業ではありました。
ですが、その時点での会社の資力、設備、人員等では収益を生み出すまでの動きに耐えられる体力はないと思われましたので、事業自体を売却してはどうかと提案しました。
そうすることで、売り上げは当然落ちますが、無駄にかかっている設備や人員のコストがカットでき、バランスとしてはよくなります。
ただ、月々の売り上げのほぼ全てを各種返済や支払いに回しているという状況なので、手放すことはできないとのことでした。
目先の事だけしか見えていない状況です。(^^;)
そのバランスで継続しても、つぶれるのを先延ばしにするだけです。
分析や提案、トラブルの対処で一定の役割は果たしていますので、この時点でサポートを終了しても問題はないと思っていましたが、結局、私の知人に少し無理を聞いてもらい、設備や人員のコストカットに協力してもらうことになり、その事業自体はトントンまでもっていくことができました。
ただ、この社長さん、「おそらく同じようなことを繰り返すのだろうな」という予想通り、後日また別件で相談に来られたのでした。(^^;)
その話は後日。
何か気が重くなっちゃいましたので、次は良い方の話にしますね。(笑)
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